漫画のレビューは基本的に一巻ごとじゃなくて、表紙が好きなのを
一冊選んでその作品全体について書こうと思います。キリ無いしね^^;

たぶん人生で一番夢中になった漫画がこの幽遊白書かもしれない。
たくさんある作品の中で、どれが一番面白いかは選べないけど
自分の心にすりこまれちゃってるから愛着っていう点ではこれ以上
のものはない気がする…ってレビューになってませんね。

ひょんなことから一度死んでしまった主人公・幽助が「霊界探偵」
として生き返り、個性的な仲間や敵と出会い、別れながら町内の
事件から最終的には魔界まで乗りこんで妖怪との闘いを繰り広げる
ストーリー。
最初のうちはほのぼのしてるんだけど段々バトル色
が濃く、そして重い感じになっていきます。散々重くなった後、
ラストにちょっとだけ単発の短い話が入ってるんですが最初の頃に
戻ったみたいで大好きな終わり方です。

富樫センセイ作品は全般に、実はあんまり少年誌向きじゃない?って
くらい非人間より人間の方が汚かったり、どっか不条理だったりするん
ですが他にはない、独特の空気感があります。
芯が強くてさっぱりした人ばっかり出てくるのもいい。

全19巻、今にしてみればそんなに多くないのによくあれだけの内容
が入ったと思います。それだけ一話一話が濃いってことなんだろうな。
只今連載当時のカラー原稿なんかがそのまま入った「完全版」刊行中
です。ちょっと、いや結構欲しい。

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